郡上明宝の魅力発見シリーズ【その2】-明宝寒水地区

SS 2015-10-25 21.45.47
岐阜県郡上市明宝地域は、7つの地区からなりたっています。

この明宝を包括する、あらたなツーリズム開発のとりくみに、まずは記録撮影として携わらせていただくことになりました弊めいほう出版は、地域のコーディネーターや協力してくださる岐阜県立森林文化アカデミーの学生さんらとともに明宝を巡ります。

今日は、毎秋観光客でにぎわう「寒水の掛踊」で有名な寒水地区でした。

150912_175833

今回このとりくみを主導するプロジェクトマネージャーは、「郡上・田舎の学校」の三島さんと、岐阜県立森林文化アカデミーの学生のみなさんなど。
SS 2015-10-25 21.49.58

到着そうそう、
151025_0004

あいさつもそこそこに、
151025_0007

自己紹介。写真は今回の「寒水地域」コーディネーターさんです。
151025_0011

地域の概略などを説明し、
151025_0026

地域、が誇る歴史的文化遺産、「寒水の掛踊」についてのビデオをみました。
151025_0043

詳しい説明をしてくださる地域コーディネーターさん。
151025_0047

 

 

掛踊は地域に総出の大仕事。老いも若きも、「スタッフ」として参加しない地元の方はいないといっても差し支えないほどだとか。

150912_175729

150912_175553

150912_175600

 

 

過疎化、少子高齢化がさけばれる昨今において、寒水地域の未来を率先してお考えになられている地域の方々にもご参加いただいています。151025_0034
151025_0039

さっそくフィールドワークへ、という道すがら、
『通好み』『知る人ぞ知るルート』である当地区を駆け抜けるツーリストのみなさんとすれちがいました。
151025_0068

神社の歴史
151025_0123

その石垣について
151025_0127

ご神木
151025_0134

あまりにも「今と同じ」ように、人と語らい、笑いあい、共に力を尽くした、そんな「ふつうの日々」が織りなす伝統の「崇高さと俗っぽさ」に
、微笑ましいというかうれしいというか、そんなきもちあふれる談笑の場となりました。
151025_0141

ちょっと語り尽くせませんので。これからはギャラリー形式でお送りいたします。

151025_0144

とてもおもしろいお話の中でみつけた、記録し、遺さなければならないストーリー。
151025_0147

この木が切られた理由。そしていまもこの「切り株」が慈しまれるその理由。

151025_0166

誰かがふっと気にした、拝殿の絵。

151025_0189

そしてこの瞬間、何気なく飾られた絵がもつ、由来と歴史が若い世代に確かに伝授されました。
151025_0192

151025_0193

そしてこの拝殿では、近年、途絶えた伝統が復活しました。

150808_200853

それが拝殿踊が一、「寒水踊り」です。

150808_203636

日本全国津々浦々、すべての地域でかつてあったであろう拝殿踊り。その形態はすべからくすべて違います。

ここ寒水の踊りを特徴づけるのは「アップテンポ」(^o^)

郡上のひとは、なぜだか踊りが大好きなのです。

150808_192748

 

そんな歴史と伝統のフィルタを通してみると、慣れ親しんだふるさともまったく違った、「特別な風景」に見えてきます。

151025_0226

 

お昼は郷土料理でしたが、

151025_0261

 

 

郷土の料理文化は郷土歴史そのもの。否応なく盛り上げります。

そして、たくさん食べます(^o^)

 

151025_0267

151025_0277

 

午後もフィールドワーク。

名画「スタンド・バイ・ミー」的な雰囲気の写真を撮るため、年上の御仁たちを軽トラの荷台にのせ、扇風機を駆使してこんな写真を撮りました。

御仁たちは、言うまでもなく「スタンド・バイ・ミーっぽくていいな!」と思っていたようで、何をも言わずともいいお顔をしてくれました。

151025_0281

 

さらに、わらじづくり体験。もちろん、地域の未来を見据える方々にとって、これが単なる「体験」ですむわけはありません。

151025_0415

 

どちらを「体験者」が作ったかはいうに及びませんが、

151025_0464

でもこのわらじ(?)は、こうして、地域の伝統を、誰もカメラを向けないようなところで支えているのです。

150912_175750

 

 

こういった技術の貴重さ、失われた時の影響、なにより、こういう技術文化がある地域としての魅力を、地域の方は「あたりまえ」だと思っているけれど、それって逆に特別なのではないか。とか、そんな声が聞かれました。

151025_0445

 

ほかにも、地域伝承にまつわる箇所をめぐり、本日の総括をしました。

これまでは、地域の方が思いの丈を述べる向きの多かった意見交換の場ですが、こうして、ちょっとすると地域外の方が積極的に意見を述べられているところに、郡上市明宝がいかに素敵なところであるかが伺えましたし、かつまた、地域の方々もそんな「本音」をきけたことがなによりもの収穫といった具合に、真摯に耳を傾けていました。

151025_0500

 

そうして、『かのみず夢ヴィジョン』を、いかに描いてゆくかというこの議論は、地域の方、地域外の方を含め、はてしなく続きました。

151025_0529