苗づくりのための「培養土」づくり

三重県で有機野菜やオーガニックフラワーを栽培し、堆肥づくりの技術指導も行っている農業の匠・橋本力男さんから、「培養土づくり」について学びました。

苗づくりにおいて、培養土は単なる“土”ではありません。有機育苗の出来の約80%は培養土で決まるとも言われてるそうです。

培養土の品質は、そのまま苗の品質に直結し、さらにその後の作物の生育や収量、品質にまで大きく影響します。つまり、良い作物を育てるためのスタートは、この培養土づくりにあるのです。


良い培養土の条件

橋本さんから教わった、培養土づくりで大切なポイントは次の通りです。

  • 病原菌・雑草種子・害虫を含まないこと(最も重要)
  • 水はけが良く、かつ水持ちも良いこと
  • 空気を含み、灌水を繰り返しても固くならないこと
  • 適度な養分があり、肥料切れを起こさないこと
  • 軽くて扱いやすいこと
  • 材料が安定して手に入ること

基本の配合

今回教えていただいた培養土の配合は以下の通りです。

  • バーク堆肥 2
  • もみ殻堆肥 2
  • 持ち場堆肥 1
  • 土ぼかし 2
  • 山砂 1
  • パーライト 0.5
  • バーミキュライト 0.3
  • 麦飯石 0.02

複数の堆肥を組み合わせることで、多様な微生物環境とバランスの取れた土壌がつくられます。


混合方法のポイント

培養土づくりでは、「どう混ぜるか」も品質を左右します。

軽い資材から順に重ねていき、最後に一度だけ混合する
混ぜすぎないことが重要です。
特にパーライト、バーミキュライト、鹿沼土は踏むと潰れやすいため、最後に加えます。

山積みにしてカバーし、7〜10日ほど置く
カーペットなどで覆い、一定期間なじませます。
その後、ふるいにかけてから使用します。
ふるうことで培養土の粒が整い、空隙のバランスが良くなります。


学びを通して

培養土づくりには、さまざまな種類の堆肥が必要になります。だからこそ、その堆肥づくりにも挑戦していきたいと感じました。

使う材料の多くは地域で手に入るものです。この土地に合った培養土を自分たちでつくることで、より強い苗が育ち、結果としておいしい作物へとつながっていくはずです。

今回の学びを、これからの実践に活かしていきたいと思います!