整備を進めている森の林道には、落石が多く堆積していました。そこでみんなで石を拾い集め、昔ながらの石組みの技術で通路とファイアピットをつくることにしました。

石組みの方法を教えてくれたのは、岐阜県森林文化アカデミーの学生で庭師の経験も持つ、上田博文さん。石の形をよく見ながら一つずつ置き、地面を掘って高さを調整し、平らになるよう丁寧に積んでいきます。
まずは石の選定から始めます。石をよく観察すると、一面だけ平らな《座りのいい石》が見つかります。まずはそうした石を選び出していきます。
次に、隙間がうまく埋まるよう形を組み合わせながら並べていきます。自然の道やファイアピットなので、きっちり隙間をなくす必要はありません。むしろ少し余白があることで、植物が根を張って石組みを支えてくれたり、焚き火の灰が隙間から土に落ちて栄養になります。



重たい石を運びながらの作業でしたが、少しずつ形になっていく様子に、みんな夢中になって取り組んでいました。
火の持つ力🔥
作業を終えたころには、日も傾きはじめていました。完成したばかりのファイアピットに火を入れ、その日の締めくくりにみんなで焚き火。パチパチと薪がはぜる音を聞きながら、さっきまで積んでいた石を囲んで座ります。

森で拾った石でつくった場所で、森の木を燃やして暖をとる。火を見つめながら、「また続きやろう」「次はここ整備したいね」と、次の話が自然と生まれます。森の整備に終わりはありません。それでも、こうして少しずつ形になっていくこの“遊び場”が、訪れる人たちの集まる場所になったらうれしいです。
