郡上明宝の魅力発見シリーズ【その1】-明宝畑佐地区

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岐阜県郡上市明宝地区は7つの地域からなりたっています。

この明宝を包括する、あらたなツーリズム開発のとりくみに、まずは記録撮影として携わらせていただくことになりました弊めいほう出版は、地域のコーディネーターや協力してくださる岐阜県立森林文化アカデミーの学生さんらと、今日の畑佐地区を皮切りにめぐります。

今回このとりくみを主導するプロジェクトマネージャーは、「郡上・田舎の学校」の三島さんと、岐阜県立森林文化アカデミーの学生のみなさん。「ツーリズム」が主題の本とりくみですが、そこは郡上の人間と森林文化のプロの卵。自然と「まな板には楓がいい」だとか「いや、○○(聞いたこともない樹種)だ」という話で大いに盛り上がりました。
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ちなみに本日の集合場所は「自然食泊 愛里」さん。
田舎では「当たり前」の、田舎でしか味わうことのできない山と川の恵みの豊かさを長年伝える、評判のお宿・レストラン。
この日のランチも自然が身体に染み渡るような、この上なく上質で、素朴な、優しくて美味しい、魅力的なものでした、
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この日、案内人の1人として地域の林業家さんも参加されました。
「スズメバチはふつう」だとか「夏は死ぬ」とか「でもやっぱ、現場がいいね。楽しい、もの」
といった林業のプロの声や経験を学び取りたいという学生さんの熱意と、この山里料理のがどれだけおいしいかという事実は、この写真で明らかなのではないでしょうか。
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昼食後、お忙しい間を縫って今回畑佐地区を案内してくださる地域コーディネーターの方と合流。
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挨拶もそこそこに出発。写真は国道ですが、今回はこの国道がなかった時代の街道を伝い、ここ明宝畑佐に色濃くのこるかつての生活の彩りや、歴史・伝統がここにのこしてくれたかけがえのないものを見て回ります。
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思わずキョロキョロ。
都会にも摩天楼とか渋谷とかロンドンとかパリとか、いろんな種類がありますが、田舎にもいろんな種類があります。
さくらんぼのとれる盆地だとか、磯しかない港町だとか、なにもできない平野だとか、あるいは、谷あいの集落だとか……。
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かつては良質な鉱石で知られ繁栄した畑佐の集落。
この日はまず明治創業の明方とうふ店に伺いました。
ちなみに「明方(みょうがた)」は「明宝(めいほう)」の昔の名前です。(このへんの話はまた長くなります)
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著名人、お店などで重宝されれいるという「がんこ豆腐」でしられるここのお豆腐は、切り盛りする美人のお嬢さん曰く、
「ばーん! てやっても平気やで!」
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じっさい、サイコロのように転がる豆腐……。
私は「人間とは…」みたいな感じで、しばし「豆腐とはなんなのか」をかんがました。
その頑固さの理由は、ぜいたくな材料。凝固剤を用いず、一般的な豆腐の8倍、39円みたいな豆腐の16倍みたいな豆乳を用いていること。
そんななかでも、寄せ豆腐の風味と食感は、3才児をも豆腐のとりこにしてしまいました(この後、この子は7回はおかわりしました)。まるで「あまくないプリン」というかなんというか、とにかく、最高です。
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気さくなご主人と奥さまがささえる小さな豆腐屋ですが、
「がんこ」なのは豆腐のおいしさに対する気持ちだけ。
とても気さくで、ちょっと立ち寄っただけで2時間は雑談に興じれる、人情と懐かしさあふれるお店です(^^)
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次に訪れたのは『畑佐鉱山』。
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かつては石油時代過渡期、日本が欧米に並ぶ経済成長を支えた有数の鉱山として大いににぎわいました。
移住された方も、地域の方も、口をそろえて「街道沿いの集落の方は、ほんとうにやさしくて、なんだかもうしわけないくらい」というほど、『移住』の苦労や、あえて移住を決意したひとに対する接し方などを、歴史を通してしんそこ心得ている、ほかには滅多にないところです。
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旧鉱山を少しはいったところ、山村体験型キャンプ施設、こうじびら山の家で、明宝の生き字引ともよべるような方に明宝の歴史や成り立ちなどをうかがいました。
鉱山があったころのここ、地名の由来の諸説などを、古文書などを駆使した知識体系を駆使して、かつわかりやすくご伝授くださいました。
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次いで、『NPO法人 こうじびら山の家』でもお話を伺いました。
こうじびら山の家は、山里というものを山林での遊びやジビエ・川魚料理をとおして体感できる、ある種のキャンプ場で、今日も名古屋方面から多くのご家族が過ごされていました。
この日は昆虫探索、パチンコづくり、鹿肉のジャーキー、そしてハブのジャーキーなどを、火の起こし方から学ぶという、お料理好きな女の子からアウトドア派は男の子まで楽しめる刺激的なメニュー。
お父さまがたはアウトドアな男気を、お母様がたはインテリアなこだわりを存分に発揮し、はからずも親子(気持ちの)総力戦となり、よりよく深く素朴なコミュニケーションがはかれたのではないかと思います。
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この「こうじびら」で主軸を担うのは、老いも若きも「きーちゃん」で知られる神戸からの移住者の方。
「なぜ、こんなにイケてるシティーボーイが明宝に?」の、その理由を伺う学生のみなさんには、なにか思うところがあったようです。
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今回、NPO法人こうじびら山の家の取り組みを説明してくださった、通称「きーちゃん」
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また、「これは絵になる!(^^)」と撮っていたら、
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最後には集合写真の撮影を任されていました(^^)???
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今回明宝を包括する、あらたなツーリズム開発のとりくみに携われたのほこの面々。
郡上明宝の中から「ようやってるなあ!」というお声がけ、市外からでも「そんなことはじめてしった!」など、みなさまの応援の一声がなによりもの励みとなります。どうか、なまあたたかくみまもってください(^^)!
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