掛踊(かけおどり)とは、寒水地区白山神社に古くから伝わる祭礼で、国の選択民俗芸能、岐阜県重要無形民俗文化財に登録されています。
明宝の白山神社祭礼のなかで一番早い時期に行われ、毎年9月第2日曜日とその前日に行われます。
今年は、9月10日、11日に行われました。
出花(だしばな)は六十余本。
その一本一本が、日本全国六十余州の神々に捧げられるといわれています。
花は、毎年新しい物に作りかえられ、去年の花は、折太鼓と鉦引が背負う『しない』につけられます。
白山神社へ向かう行列の様子。
悪魔払
薙刀振
地面に付きそうなほど低く頭を下げて軽快に踊る『田打』
大奴、小奴
ささら
笛吹
花笠の子ら
折太鼓
拝殿前の踊りは特に勇壮で、折太鼓、鉦引の4人が唄にあわせながら体を深く折り曲げて舞い踊り、しないを地面に激しく打ち払います。
これで落ちた花はご縁を結ぶお守りとされ、持ち帰り大切に飾られます。
約300年踊り継がれてきた掛踊は、世の平安、豊年万作を願い、今もなお地域の方々に大切に受け継がれ守られています。