7月4日(金)、寒水公民館(寒水掛踊り伝承館)にて、寒水地域の方々による「唄の掘り起こし」が行われました。
寒水踊りの開催にあわせて行われているもので、寒水踊りで踊られる「寒水輪島」、「どじょ」はもちろん、
地域で昔から歌われていた農耕・土木などの作業の際に歌われる作業歌、
嫁入り行列の際、お嫁さんが家に入るときに歌われる祝い唄、
そして、それらの唄がお酒の席や、80過ぎた方のお葬式などの際にも歌われていたという話など、
歌詞はもちろん、その唄にまつわるエピソードが次々と出てきます!
寒水輪島のルーツと、その当時の寒水の山仕事のお話、
石場かち唄と、それを歌うことが共同作業の際の人足同士の掛け声や、休憩の合図の代わりになっていたこと。
今の歌と、昔の歌の根本の意味合いの違いというか、
歌が生活の一部のように身近にあって、そこから見える当時の人たちの生活や、生きる上での心の持ちようのようなもの、そして暮らしの楽しみを自分たち自身でまかなうという事、、、
歌の掘り起こしを通して、いろんなことに気付かされそうになって頭の中にひっかかることの連続で、頭がぐるぐるしてきました!
ぐるぐるしている内に、ビールが出てきて、酒盛りが始まり、
すると、また唄が出るわ出るわ(笑)
一番印象的だったのは、
寒水に昔いらっしゃったおひとりの方が、「最近は、若い者が唄をうたえなくなってきている。そのために酒の席で唄が続かないのが、だちかん」と言って
寒水で歌われてた唄の歌詞を書き残していらっしゃること。
そして、その歌詞を見ただけで唄がスラスラと出てくる、今の寒水の方たちがいること!
強い思いを持っている方がひとりでもいたら、
その思いは、ささやかでも繋がっているんだなぁと感動しました。
寒水踊りまで、残り1か月!
今からとても楽しみになってきました!
(地域おこし実践隊 柏)